From:あどふらわー(現役セールスライター兼マーケター)

読まれない、信じてもらえない、行動されない──。
いわゆるこの“3つのNot”を突破しなければ、あなたの成果は絶対に上がりません。
・どれだけ考えて件名を作ってもクリックされない。
・SNSのインプレッション数(閲覧数)が増えない。
・LPのCVRが低いままだ・・・。
すべての原因は“3つのNot”、つまり3つの壁を越えられていないからです。
この記事では、セールスライティングにおいて「最重要」とされる【3つのNot】の本質と、それを乗り越えるための具体的テクニックを徹底解説します。
もし今、「3つのNotの意識が不十分かも・・・」と思っているなら、このままこの記事を読み進めてください。
3つのNotとは?なぜ最重要なの?
コピーライティングにおける「3つのNot」とは、読者があなたの文章に対して抱く心理的な“3つの壁”のこと。

人間は面倒臭がりで、文章を読もうとしません。
それに臆病なので、信じてくれるわけでもありません。
仮に信じてくれても、言い訳を作って行動してくれません。
これらは人間の本能的なものなので、壊そうと意識して文章を書かないと、あなたの文章を読んでもらうことも、信じてもらうことも、行動してくれることもないのです。
つまり、どれだけ魅力的な商品やキャンペーンを用意しても、この3つの壁を越えなければ反応はゼロ。
逆に言えば、この3つのNotを超えられるのであれば、そのほかのスキルは一切不要。
なぜなら、どんなマーケティングテクニックも、どんなセールスライティングスキルも、すべてはこの3つのNotを超えるためにあるから。
「カクテルパーティー効果」も「バンドワゴン効果」も、「アンカリング効果」もすべては3つのNotを超えるための手段でしかありません。
つまりどういうことかというと、「3つのNot」の意識がないとそれ以外は小手先のテクニックでしかなく、成果も伸びないということ。
だからこそ最重要なのです。
あなたが思っている以上に、人間は怠惰で、めんどくさがりで、用心深く、臆病です。
3つのNotを超える意識がない限り、あなたの成果は絶対に上がりません。
だからこそ、この記事で3つのNotを超える意識を身に着けてほしいのです。
3つのNotを超える方法

3つのNotの重要性は理解してもらえたと思います。
それではここからは、3つのNotそれぞれに対して、どのような考え方やテクニックで乗り越えていけばよいのかを解説していきます。
すべてを一気に突破するのではなく、ステップを追って順番に“崩していく”ことが、反応率アップへの近道です。
◆読まない壁を壊す方法:「結論優先」
先に伝えておくと、成果を出せていない原因のほとんどが「読まない壁」を超えられていないことです。
逆に言えば、「読まない壁」さえ超えられれば、あなたの勝利が見えてきます。
インターネットが普及した今、平均的なWebページの滞在時間は数秒とも言われ、冒頭の1〜2行で「読むか・読まないか」が決まるのが現代です。
この“読まない壁”を壊す最も有効な手段が、【結論優先】の書き方。
結論優先とは?
文章の最初に「読者にとってのメリット」を提示し、その後で理由や背景を補足する構成。
これはWebライティングにおける“鉄則”とも言えるスタイルで、現代の読者の注意の短さに対応した方法です。
この記事のタイトルは「【最重要】3つのNotとは? あなたの成果を劇的に上げる最重要スキルを徹底解説!」ですが、暗に「この記事で3つのNotを身に着けたら成果が上がる」というメリットを伝えています。
実際、この記事を読んでいるあなたはそうやって読まないの壁を突破したでしょう。
これこそが「結論優先」の強さです。
「読んでもらうために、読むことで得られるメリットを最優先に伝える」
これをまずは意識してみてください。
このように、「誰にとって何がどう良いのか」を最初に提示することで、読者の興味をグッと引きつけることができます。
また、具体的な数字やベネフィットを含めると、視線を止めやすくなるでしょう。
【実践のポイント】
・数字を使って明確に(例:3ステップで解決)
・感情に訴える(例:「〜で悩んでいませんか?」)
・ターゲットを明示(例:「30代女性向け」)
また装飾するなどで文章全体を見やすくする工夫も必要です。
・箇条書き
・図解
・イラスト
・吹き出し
これらもうまく活用して、文字だらけの記事でも「読みやすい」と思われる文章にしていきましょう。
◆信じない壁を壊す方法:「根拠の提示/共感」
「信じない壁」を突破する最も簡単な方法は、「誰がどう見ても疑いようのない根拠を見せること」です。
あなたの書いたコピーに興味を持って読んでくれたとしても、「信じてもらえなければ」商品・サービスは売れません。
この“信じない壁”を壊すには、「根拠(証拠)」そして「共感」の2つの要素が鍵を握ります。
信じるためには「根拠」が必要
私たちは、根拠のない事柄には疑ってかかります。
例えば「この本がライターにとっては最重要の本です!」と言われても、すぐには信じないですよね?
「なぜ重要なの?」
「重要だと思っている人はどれくらいいるの?」
といった風に疑問を持つでしょう。
そしてインターネットで本の評価を調べたり、レビュー/口コミを見たりして根拠を探します。
だからこそあなたが何か主張するのであれば、一緒に根拠を提示する必要があるのです。
そうしないと離脱されますし、せっかく読まないの壁を突破したのに信じてもらえません。
具体的には次のような根拠を提示して、信頼を得ていきましょう。
【実践のポイント】
・社会的証明:〇万人が登録、受講、購入済み
・権威性:専門家監修、著名人の推薦
・数値データ:CVR〇〇%、実験結果、レビュー件数
これにより「この人(この商品)は信じるに値する」と納得してもらえます。
共感を得て「自分ごと化」させる
また私がコピーを書くときに最も重要にしているのが「共感させること」です。
はっきり伝えると、ビジネスとは「共感を勝ち取るゲーム」だと思ってます。
共感さえ勝ち取れればあなたの勝ちです。
人間は「分かってもらえた」と思った瞬間に心を開き、相手のことを信頼します。
「この人は私の理解者で何でも分かってくれる!」
という状態こそが、ビジネスにおいて最強なのです。
だからこそ文章の中で、ユーザーの疑問に先回りして答えてあげる必要があります。
・「小手先のテクニックに頼るな!と言われて悩んでいませんか?」
・「人一倍やっているのに成果が出ないと焦りますよね。」
というように。
読者の立場や状況を代弁することで、
「この人は自分と同じ目線で話してくれている」と感じてもらえます。
ペルソナの意識が何よりも重要なので大変ですが、ぜひ「共感」も意識してみてください。
◆行動しない壁を壊す方法:「今行動すべき理由を明記」
ここまで来たらあなたの勝利は目前。
最後は【行動しない壁】を超えるために、今行動すべき理由を明確に伝えましょう。
あなたの文章を読んで読者が納得しても、今行動すべき理由がなければ“あとでやろう”と先延ばしにされてしまいます。
だからこそ大切なのは、「今すぐ行動するべき理由」を提示することです。
例えば、以下の様に。
【実践のポイント】
・限定性:「このキャンペーンは今週末で終了です」
・希少性:「先着50名のみの特典です」
・時期性:「新年度のスタートダッシュを今切りましょう」
このように行動するべき理由を与えることで、
「今参加しないと終わるから、今すぐ参加しよう」
「先着50名だとお得だから、今すぐ申し込もう」
という風に行動してくれるようになるのです。
読者が動く理由は、「得られるもの」よりも「逃すことへの恐れ」の方が圧倒的に強いとされています。
なので今動くべき理由についても、“損失回避”の心理を刺激することで行動確率は高まりますよ。
CTA文言を工夫するのも重要
またCTA文言も重要です。
Q.CTA文言とは?
A.Webサイトや広告でユーザーに特定の行動(例: 申し込む、購入する、資料請求する)を促すために使われる、ボタンやテキストリンクなどの文言のこと
“時間軸”を組み込んだCTA(Call To Action)を設計することで読者の背中を押し、「今すぐ動かないと損」と感じて行動しやすくなります。
例えばこのようなCTA文言にするとよいでしょう。
【CTAの具体例】
・「今すぐ無料で申し込む」
・「30秒で登録完了」
・「タップして今だけ無料で参加する」
行動導線がわかりにくかったり、面倒そうに見えたりすると、せっかくの熱意も冷めてしまいます。
だからこそ1ステップで完結できることを伝えられるCTA文言が強いのです。
4つのNot、5つのNotまで意識できたら完璧
「3つのNot」を意識でき始め、より上を目指したいなら、4つ目・5つ目の“見落とされがちな壁”にも対応していくことが重要です。
ただここではそこまで深くは伝えません。
「4つ目、5つ目の壁もあるんだな」ぐらいに覚えておいてください。

第4のNot:「開かない」
どれだけ素晴らしいコピーを書いても、読者がページを“開いてくれなければ”意味がありません。
そもそも「目に触れるチャンスすら与えられない」というこの壁は、現代のWeb・SNS時代において非常に大きな課題です。
読者がクリックするかどうか、開くかどうかは、一瞬の判断で決まります。
よくある“開かれない”原因は以下のようなものです。
◆開かれない原因:
・タイトル(件名)が弱い、魅力がない
・SNS投稿の冒頭が興味を引かない
・サムネイル画像やOGP設定が適当
具体的な対策としてはこのようなものが考えられます。
◆開いてもらうためのポイント:
・強力なキャッチコピーで“自分ごと化”させる(例:「あなたの収入を決める1文の話」)
・数字や疑問形、具体的なベネフィットをタイトルに含める
・SNSでシェアされやすい構成に整え、シェア文も事前に用意する
コピーライティングは、“読まれる前の一撃”が命。
タイトルやリンク文など「開かせるための最初の言葉」にこそ、最も時間をかけるべきです。
第5のNot:「理解しない」
文章が読まれても、内容が“理解されていなければ”読者は次の行動に移れません。
つまり「難しそう」と思われた時点でアウト。
少しでも理解してもらえるように、具体例等も交えて文章を分かりやすくしていきましょう。
◆理解の壁が発生する原因:
・難しい用語をそのまま使ってしまう
・複数の情報を1文に詰め込みすぎる
・抽象的な表現が多く、イメージしづらい
◆理解してもらうためのポイント:
・「例える」:○○は“ビジネス界のダイエット”のようなもの
「分解する」:1ステップずつ細かく分けて伝える
「図解・箇条書き」:視覚的に理解しやすくなる
読者の“理解の壁”を超えることで、「なるほど、これなら私にもできそうだ」と納得が生まれ、次のアクションへとつながります。
特に高額商材や難易度の高い訴求では、理解促進が鍵です
まとめ
「3つのNot」は、コピーライティングにおける“読者の本能的な壁”です。
読まれない→信じてもらえない→行動されない。
この順番で壁をひとつひとつ崩す構成こそが、売れるコピーの基本です。
そして、それを超える4つ目・5つ目の壁まで意識することで、あなたの文章は“刺さるだけでなく、動かす”コピーへと進化します。
「思ったより反応がない…」というときは、この3つのNotを突破できているか、ぜひ見直してみてください。
このフレームワークをコピーの設計段階に組み込むことで、読者の反応率・成約率が大きく変わるはずです。
ぜひ、自身のライティングに取り入れてみてください。