「コピーライティングを上達させる方法」とネットで検索したら、必ずおすすめされる「写経」。
多くの人が実践していて、私もおすすめしたい練習法ですが、
「本当に効果はあるのか?上達するのか?」
「そもそも何のためにやるんだっけ?」
といった疑問を持っている人も多いでしょう。
結論から伝えるのであれば、「写経」を正しい意図/目的で実践すれば、コピーライティングは上達します。
逆に言えば、正しい方法実践しなければ上達しませんし、ただ時間を浪費するだけに終わります。
もしあなたが

「最短でコピーライティングで成果を上げたい!」
と思っているならこの記事を最後まで読んでください。
写経の本質的な目的と意図を紹介しています。
写経とは?目的は何?
「写経」とは、優れた文章をそっくりそのまま書き写すトレーニング方法です。
辞書で調べると以下のように書かれています。
経文を書写すること。また、書写した経文。仏典の保存や仏典書写による功徳 (くどく) などを目的とする。
参照:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%86%99%E7%B5%8C/
元は仏教の世界での釈迦の教えである経典を書き写すことですが、現代では仏教の世界のみならず、ライティングの世界でも使われる用語となっています。
写経の目的
経ですが目的は、大きく以下の3つに分けられます。
・優れたコピーのリズム、言葉選び、構成を身体に染み込ませる
・プロのライターがどんな意図で文章を組み立てているかを感覚で理解する
・読者心理を動かす表現技術を自分のものにする
写経は、単なる「書き写し作業」ではありません。
もしあなたがただ書き写しているだけなら、絶対に上達はしません。
写経ではプロのライターが考えつくして選び抜いた表現や構成を”自分の手でなぞる”ことで、頭ではなく感覚レベルでコピーの技術を習得するのが目的。
特に、「読者の心を動かす構成」や「スラスラと読ませるリズム」は、理屈だけではなかなか身に付きません。
何度も何度も良いコピーを写経することによって、自然と身に着けることができるようになるんです。
さらに、写経を通じて養われるのは単なる文章力だけでは無く、
・読者に寄り添う視点(ターゲット理解)
・読ませる構成
・言葉で感情を動かす力(心理誘導)
これらを身体に染み込ませることもできます。
その結果書くスピードや説得力、成約率が大きく向上し、成果が最大化するのです。
上達する写経のやり方
ただ書き写すだけではなく、頭を使って考えながら写経する。
では実際に写経するときにどんなことを意識したらよいのか?
上達するためには、次の3つのポイントを意識しましょう。
・ターゲットの気持ちを考えて構成・流れを分析
・なぜこの書き方をしたのか仮説立てる
・自分が気になったポイントをメモして分析
それぞれ詳細にみていきます。
ターゲットの気持ちを考えて構成・流れを分析
まず大切なのは「この文章は、どんなターゲットに向けて書かれているのか?」を考えながら写経すること。
ターゲットによって、使う言葉も、順番も、訴求ポイントも変わります。
だからそのコピーが誰に向けて書いているもので、そのターゲットにどうなってほしいと思って書いているのか分析し、考える必要があります。
・誰に向けて書かれている?(性別、年齢、悩み、欲求)
・どんな順番で読み手の感情を動かしている?(共感→問題提起→解決策提示→クロージング等)
・どこで「共感」を作り、どこで「行動」を促している?
「今この一文を読んだら、どんな気持ちになるか?」を想像しながら写経するのがポイントです。
つまり、ターゲットの気持ちになりきって写経するのが重要ということ。
ターゲットになり切ってターゲットの感情の動きを意識できるようになると、自然と“読ませる構成”が身についてきます。
「ここではこういう感情にさせたいからこういう表現使ってるのね」
と分かっていくということです。
こうやってターゲットの視点が持てるようになると、自分がコピーを書く時にもターゲットの視点をもって自然と書けるようになっていくのです。
なぜこの書き方をしたのか仮説立てる
先ほどはターゲットの視点でしたが、書き手の視点を持つのも重要です。
「なぜこの表現を選んだのか?」
「なぜこの順番なのか?」
を考えながら写経しましょう。
・なぜこのキャッチコピーなのか?(意外性?数字?感情に訴える?)
・なぜこの順番で説明しているのか?(問題提起→共感→解決策提示?)
・なぜこの単語を選んだのか?(専門用語を避けた?感覚的に伝わる言葉?)
仮説を立てながら書くことで、ただの模倣ではなく、プロの裏側の意図や戦略を“自分の頭で再構築する”トレーニングになります。
ただここで重要なのは、仮説が合っているかどうかではありません。
仮説を立てること自体が、思考力と読解力を高め、応用力を育てるために非常に重要なのです。
例えばこの記事のタイトルは
「写経こそが最強!コピーライティングを上達させるシンプルな方法」
としていますが、なぜ「簡単ではなくシンプル」にしているのか、なぜ「写経」の2文字を冒頭に持ってきているのか?
これらにも私の中での意図があります。
また仮説を立てるときに特に気を付けてほしいのが、「本質まで考えてほしい」ということです。
「タイトルに共通して数字が使われているから数字を使おう」
「メルマガの件名に記号が使われているもの多いから自分も使おう」
これではダメです。
なぜ数字が使われているのか?なぜ記号が使われているのか?
これらを抽象化させて深ぼったうえで使うようにしましょう。
そうでないと、あなたの成果に再現性が生まれなくなってしまいます。
重要なのは「なぜそのような意図を持たせているのか?」という本意まで考えること。
もしこれができるようになれば、あなたの文章も格段に良くなるはずです。
自分が気になったポイントをメモ
写経中に「おっ、これは上手い!」「これは真似したい!」と感じた表現や構成は、必ずメモしておきましょう。
これがあなた専用の“良いコピー事例集”になります。
私は実際に、このようなものをメモしています。
・「勝利への希望の道は、絶望から始まりました」
・「私はよく働いたものです。一日十八時間。休日はなし。
でも大儲けするようになったのは、働く時間を減らしてからです。それも大幅に。」
・「あなたは英語でこんな間違いをしていませんか?」
中には、あなたも知ってるものもあったかもしれませんね。
これらをメモしているのにはそれぞれ理由はあるのですが、それはまた今度。
ただこれらの文章が、人の感情を動かし、行動させ、成果に結びついていると感じているからメモしています。
こういった気づきメモを残すことで、自分でコピーを書くときのアイデアソースになってくれるんです。
さらに「なぜ自分が良いと感じたのか?」も一緒に書いておくと、さらに理解が深まり本質まで落とし込めるようになります。
写経を繰り返していけば、あなた自身の中に「売れる言葉のパターン」が蓄積されていき、あなたの型が作られていくでしょう。
それこそが、プロのコピーライターが持つ“引き出し”になっていくんです。
写経をするときの注意点
写経を効果的にするためには、いくつか注意点もあります。
以下3つに気を付けながら写経してください。
・無意識に書かないこと:
常に「なぜこの書き方なのか?」を考える
・量より質を重視すること:
10本雑に書くより、1本を深く分析しながら写経した方が効果的
・目的に合った教材を選ぶこと:
自分が目指すジャンル(セールス、LP、広告など)に合ったコピーを選ぶ
それぞれ当たり前のことを書いていますが、その当たり前ができず成功できていない人が山ほどいます。
写経はあくまで「インプット」の色が強いものなので、写経したら必ずアウトプットするようにしましょう。
以前もお伝えしましたがインプットとアウトプットをぐるぐる回さなければ、あなたの身につくことはないので。
写経にお勧めの文章
ここまでで写経の重要性は分かってもらえたと思いますが、



じゃあどのコピーを写経したらよいの?
と思っていると思います。
どんな文章を写経すればよいか迷ったら、以下の様なものを参考にしましょう。
・自分が商品を購入したLP
・SNSから集める
・古いDMをネット上で保存
・情報商材を購入
・LPのまとめサイト
これらはこちらの記事で紹介したスワイプファイルの見つけ方と同じです。
「このコピー良いな」と思ったらスワイプしてそのまま写経するようにするのがおすすめ。
特にSNSでよく流れるコピーは参考になりますし、自分が商品やサービスを購入したLPは説得力があることが分かるでしょう。
常日頃から「良いコピー無いかな」と考えながらSNSを見てみてください。
あどふらわーおすすめのスワイプファイル;
まとめ
写経は、コピーライティング・セールスライティングを上達させるための最も効果的なトレーニングの一つです。
ただ書き写すだけでなく、「ターゲット」「構成」「表現の意図」などを考えながら取り組むことで、プロの思考や技術を効率よく吸収することができます。
それに写経によって「良いコピーとは何か?」を肌感覚で理解できるようになるため、自分が書いた文章を客観的に見直し、改善できる力(セルフチェック力)も高まります。
「写経とか時間かかるし面倒だな。」と思うかもしれません。
ただそう思うのはあなただけではなく、周囲の人も同じです。
だからこそ意味のある写経をすることで、あなたのスキルは他の人に比べ高まっていくんです。
今日からでもすぐ始められるので、ぜひまずは1本、気になるコピーを選んで写経してみてください。
繰り返すことで、必ずあなたのライティングスキルは高まっていきますよ。