※本記事はセールスライティングにおいて最も重要な内容の1つを書いたもの。
今後有料化するので今のうちに読んでおくことをオススメします。
From：あどふらわー（現役セールスライター兼マーケター）
あなたが今、文章を書く理由は何でしょうか？
自分の商品を売るため。
サービスを届けるため。
もしくは、誰かに行動を起こしてもらうためかもしれません。
いずれにせよ、どんな目的であっても、絶対に欠かせない前提があります。
それは──
「読まれなければ、何も始まらない」
いくら中身が優れていても、最後まで読まれなければ意味がありません。
では、読まれる文章と読まれない文章の違いは一体どこにあるのでしょうか？
その答えは、「構成」にあります。
なぜ“正しい文章”が読まれないのか？
多くの人は、「丁寧に書くこと」が読みやすさだと考えがちです。
難しい言葉を避け、文法を守り、敬語も丁寧に使う──それでも読まれない。
その理由は明確です。
文章が「正しい」だけでは、読者の関心は引けないからです。
どれだけ正しい日本語を並べても、
- 結論がなかなか見えない
- 話が回りくどい
- どこへ向かっているのかわからない
そんな文章は、読者にとって“ストレス”以外の何物でもありません。
たとえるなら、オチのない話を延々と聞かされるようなもの。
興味が持てないまま、結末も見えない。
そんな文章が「読まれない」のは当然です。
文章の命は「結論の出し方」にある
では、どうすれば読者にストレスを与えない、スムーズに読まれる文章が書けるのか？
その最もシンプルで、即効性のあるテクニックが
「結論を先に伝えること」です。
たったそれだけで、読者の理解度と満足度は驚くほど変わります。
もちろん、どんな文章でも常に冒頭で結論を書けばいい、というわけではありません。
ですが、特に初心者や、複雑なテーマを扱う場合は、
あらかじめ着地点を示すことが、読者にとって最大の安心材料になるのです。
これは文章に限った話ではありません。
たとえばマラソン。
学生時代にマラソンを走ったと思いますが、ゴールが見えないままひたすら走らされるより、
「あと何キロで終わる」とわかっていた方が、気持ちがずっと楽になりましたよね。
文章も同じです。
ゴールを提示すれば、読者は安心して読み進められるのです。
興味・関心を生む２つの構成要素
読まれるコピーを書くためには、読者の「興味」や「関心」を喚起する必要があります。
その興味は大きく、以下の２つの構成に分けられます。
１．結論を知りたいという興味（＝ゴールへの欲求）
たとえば、ミステリー小説がこれにあたります。
物語の冒頭で事件が起き、読者は「犯人は誰か？」という結論そのものを求めながらページをめくっていきます。
トリックや動機も面白いですが、まずは「犯人が誰なのか」を知りたい。それが最大の原動力です。
このように、“結末への期待感”が読者の興味を引っ張っていく構成が、①のパターンです。
２．なぜその結論に至ったのかを知りたいという興味（＝プロセスへの欲求）
もう一つの興味は、「結論は知っているけれど、どうやってそうなったのか？」というものです。
たとえば、マジックのタネ明かしがこれにあたります。
目の前で驚きのマジックを見せられた後、観客は「どうやってそれをやったのか？」というプロセスに興味を持ちます。
結論（＝驚く現象）が提示されたあとに、理由・仕組み・ロジックを知りたいと思うのです。
この構成は、「なぜそうなったのか？」という“Why”で読み手を引っ張るスタイルです。
セールスライティングで効果的なのは②の構成
この２つのパターンのうち、セールスコピーで最も効果が出しやすいのは、圧倒的に②です。
つまり、「結論を先に出し、その理由をあとから解説する」という構成でなければいけないのです。
例えば以下の２つのコピーを見比べてみてください。
（例文１）
私はコピーライティングを学び始めました。
努力を重ね、ある方法に出会い、それを実践し続けました。……
その結果、私は月収100万円を達成しました。
（例文２）
私は月収100万円を達成しました。
なぜなら、コピーライティングスキルを磨くために、
ある方法を３ヶ月間、徹底的に実践したからです。
では、私が行った“たった一つの行動”とは──？
どちらの文章が「続きを読みたい」と思えたでしょうか？
恐らく、例文２の方が気になったはずです。
その理由は明確です。
先に結論を書くことによって、「なぜそうなったのか？」という過程に興味/関心を抱くからです。
さらに付け加えると、読者が知りたいのは、あなたの“結果”そのものではありません。
「自分にも再現できる方法があるのか？」
ここに興味を抱いているのです。
結果を語るコピーは、自己満足で終わります。
しかし「なぜそうなったのか」「どうやったのか」を語るコピーは、
読者の行動と変化につながります。
もちろん①のスタイルも完全にダメというわけではありません。
ただし非常に高度で、ストーリーテリングや構成力が求められるため、初心者にはあまりオススメできません。
小説家レベルの語りが求められる構成なので最初は度外視で大丈夫。
読者を“退屈させない”構成の黄金法則
文章の冒頭で「私はこうなりました」という結論を示すと、
読者の脳は一気に活性化します。
なぜなら、「なぜそうなったのか？」という感情が自然と芽生えるからです。
そしてこの“Why”を埋めるプロセスこそが、読者を読み進めさせる原動力になります。
そんな読者を惹きつけるコピーには、構成の黄金法則があります。
それが、以下の３ステップによる流れです。
【結論 → 理由 → 新たな問い】
① 結論を提示する
まず最初に、「私はこうなった」という結果を見せます。
→ 例：私は月収100万円を達成しました。
② 理由を説明する
次に、その結果に至った理由を丁寧に伝えます。
→ 例：ある方法を３ヶ月間徹底的に実践したからです。
③ 次の問いを投げる
そしてさらに深く、「その方法とは？」「どうやって？」という問いを提示します。
→ 例：では、私が実践した“たった一つの行動”とは？
基本的に以下の3つの流れが基本となります。
これは以前公開したこちらの記事でも書いた文章の型でも同じです。
ヘッドラインや件名で結論を伝え、ボディコピーで共感し理由や解決策を提示する。
どんな文章の型でも「結論 → 理由 → 新たな問い」をベースにしているので、まずはこれを頭に叩き込みましょう。
「自分ごと」に変換されたとき、コピーは力を持つ
優れたセールスコピーは、常に読者に問いかけます。
「この情報は、読者にとってどんな得があるのか？」
読者の時間は有限です。関心がなければ、数秒で離脱されてしまいます。
だからこそ──
最初に「価値ある結論」を提示し、
次に「なぜそうなったのか」という理由を説明し、
さらに「その方法とは？」という問いへとつなぐ。
この流れを意識するだけで、読まれる確率と成約率は大きく変わります。
実践に落とし込む“型”を持とう
最後に今日から使える文章構成のテンプレートをご紹介します。
結論優先という文章における黄金法則を身に着けるためのテンプレートなので、ぜひ活用してください。
【読まれるコピー構成テンプレ】
①【結論】
→ 例：私は月収100万円を達成しました。
②【Why】なぜその結果になったのか
→ 例：ある方法を３ヶ月間、徹底して実践したからです。
③【What】何をしたのか？
→ 例：それは「◯◯メソッド」に基づいたライティング練習法でした。
④【Next】次の興味につなぐ問い
→ 例：この方法を再現するために、まず何から始めるべきか？──その全体像を次章で解説します。
この構成を守るだけで、
読者の離脱率は劇的に減り、読み進めてもらえる確率は確実に高まります。
何度も繰り返し利用して、自分の意識に植え付けていきましょう。
まとめ｜読まれる文章に不可欠な３原則
【読まれる文章に不可欠な３原則】
🔸１：結論は先に出す。話はそこから始まる。
→ 読者の興味を引き、ストレスを取り除く最短ルート。
🔸２：読者が求めているのは「方法」であって「結果」ではない。
→ “他人事”から“自分ごと”に変換させる。
🔸３：「結論→理由→次の問い」で、読者を最後まで導く。
→ 興味をバトンのようにつなぎ続ける構成が、文章の命。
どれだけ素晴らしい商品があっても、
どれだけ価値のあるサービスを提供していても、
その魅力を「伝えられなければ」、すべては埋もれてしまいます。
そして、その“伝える力”を支えるのが「文章」です。
しかも、ただの文章ではありません。
最後まで読まれ、心を動かす構成を持った文章こそが、あなたの武器になります。
今回お伝えした３つの原則を絶対に忘れないでください。
あなたの文章は、きっと誰かの心を動かす力を持っています。
だからこそ、今こそ、書きましょう。