From:あどふらわー(現役コピーライター&マーケター)


「セールスライティングですぐに成果を出したい!」
そう思っているあなたが、
まず活用すべきなのが「型(テンプレート)」です。
セールスライティングは、商品やサービスの魅力を伝え、読み手に“行動”を促す文章術。
ゼロから書こうとすると何を書けばいいか迷うものですが、
「型(テンプレート)」を使えばすぐに成果を出せるようになれます。
この記事では、即使えるセールスライティングの代表的な10の型を、
概要・特徴・具体例と共にわかりやすく紹介していきます。
なぜセールスライティングの型が重要なのか
まず最初に伝えたいことは、
「セールスライティングで成果を出したいなら型(テンプレート)を使え」ということ。
テンプレートを使って文章を書くことに抵抗があったり、
「マネしてもいいのかな・・・」なんて思う人がいますが
一切気にする必要ありません。
世の中に出ているレターのほとんどは型を使って書かれています。
その理由はシンプルで、
成果が出る型が決まっているから。
だからプロのセールスライターも型を使ってるんですね。
型を使うことで、このようなメリットを手にできます。


すぐに成果を出したいのであれば、まずは型を覚えて、実践で使っていきましょう。
10のセールスライティングの型(テンプレート)
1. AIDMAの法則
『AIDMAの法則』は、購買心理の変化を段階的に捉えた法則。
現代のセールスライティング/マーケティングの考え方の原型となっているものです。
構成は以下の通り。
・Attention(注意)
・Interest(興味)
・Desire(欲求)
・Memory(記憶)
・Action(行動)
上記の流れで人は購買行動をとっているということで、
頭文字をとって「AIDMAの法則」と呼ばれています。
セールスライティングに具体的に落とし込んで使うのなら以下のようになります。
現在あるマーケティングやセールスライティングの型は
すべてこれをベースにしているといっても過言ではなく、
人の購買心理の本質を突いている法則です。
まずは「AIDMAの法則」を覚えてセールスライティングに活用しつつ、
抽象化させてマーケティング全般で活用してみてください。
2. AIDCAの法則
『AIDCAの法則』はAIDMAの法則にConviction(確信)を加え、信頼感を重視した法則。
信頼性の裏付けが必要な、サプリメント、美容品、金融、教育などの商材に効果的です。
構成は以下の通り。
・Attention(注意)
・Interest(関心)
・Desire(欲求)
・Conviction(確信)
・Action(行動)
AIDMAの記憶に残すセクションを「確信」に変更している型です。
「確信」に変更することで「本当に購入しても大丈夫?」という不安を解消でき、
なかなか行動できない顧客も購買行動へと移すことができます。
“厚労省認定のキャリア支援制度”という文字で、
信頼し、確信に変わる人も多いでしょう。
嘘をつくのはダメですが、事実であれば信頼してもらえる要素はしっかり入れましょう。
3. AISASの法則
『AISASの法則』もAIDMAの法則をベースにしたもの。
ネット時代の購買行動に即した構成で、検索・共有行動を含んだ構成になっています。
あなたもそうだと思いますが、ネットで何か購入する際、
比較するために検索したり、購入した後SNSで共有したりしますよね?
そういったネット時代の購買行動を落とし込んだものが「AISASの法則」になります。
本来はマーケティングにおける購買行動の型ですが、
先回りしてLP等に入れることで購買されやすくなります。
構成は以下の通り。
・Attention(注目)
・Interest(関心)
・Search(検索)
・Action(行動)
・Share(共有)
具体例を出すなら以下の通り。
4. QUESTフォーミュラ
「QUESTフォーミュラ」は、「教育型セールスライティング」とも呼ばれ、
読者の悩みを共感・理解しながら、論理的に解決策へと導く構成です。
愛用している人も多く、私もよく活用しています。
冒頭部分で明確に対象者を絞り込むため、
CVR(コンバージョン)が上がりやすいのも特徴。
構成は以下の通り。
Qualify(絞り込み)
Understand(悩みの理解)
Educate(教育)
Stimulate(欲求を刺激)
Transition(行動)
私が昔よく使っていたテンプレートで、使いやすいのでお勧めです。
具体的に落とし込むなら以下のようになります。
5. PASTORフォーミュラ
「PASTORフォーミュラ」はストーリーと感情訴求を重視したライティング手法。
特に読者の「共感」を得たいときに強力で、自己啓発系や美容、健康系など、
明確な“悩みを抱えた人”に響く商材に向いています。
構成は以下の通り。
・Problem(問題)
・Amplify(問題の深掘り)
・Story(物語で共感)
・Testimony(証言で信頼)
・Offer(提案)
・Response(行動)
レイ・エドワーズ著のセールスライティング 「超」実践ガイドブック に書かれているテンプレートで、この本自体はめちゃくちゃ良い本でどこかで紹介してあなたにも落とし込みたいと思っているほど。
もし気になったらぜひ読んでみてください。
PASTORフォーミュラの具体例は以下の通りなので、参考にしてみてください。
6. PASONAの法則
日本で最も有名であろう「PASONAの法則」。
日本を代表するマーケター、神田昌典さんが提唱した法則で、
「Agitation」の相手を強く煽るセクションが胡散臭く思われがち。
強くアプローチするので離脱される可能性も高いですが、
現在でも効果があるのは事実で私も時々活用しています。
構成は以下の通りです。
・Problem(問題提起)
・Agitation(煽り・危機感)
・Solution(解決策提示)
・Narrow down(限定)
・Action(行動)
7. 新PASONAの法則
「新PASONAの法則」は先ほど紹介したPASONAの法則の煽りを抑え、
ユーザーに寄り添う”共感”をベースに信頼関係を築く構成です。
現代のユーザーは過剰な不安訴求に敏感なので、
「やさしさ・寄り添い・共感」ベースのストーリー型ライティングが刺さることが多く、
最近のLPではこの型をよく見るようになりました。
構成は以下の通り。
・Problem(問題)
・Affinity(共感)
・Solution(解決策)
・Offer(提案)
・Narrow down(限定)
・Action(行動)



「問題への不安→共感→解決策」の流れを覚えるのが最優先
8. PASBECONAの法則
「PASBECONAの法則」は、従来のPASONAの法則の進化系で、
読者の感情と論理の両面から徹底的に行動を促す構成です。
高単価商品や、説明量が必要なサービス、情報商材、オンライン講座、LPなどに特に強い型で、
神田昌典さん著の「コピーライティング技術大全」の中で紹介されています。
構成は以下の通り。
・Problem(問題)
・Affinity(共感)
・Solution(解決策)
・Benefit(利得)
・Evidence(証拠)
・Contents(内容)
・Offer(提案)
・Narrow down(限定)
・Action(行動)
従来のPASONAの法則よりもセクションは増えています。
それだけ競合が増えている証拠でもあるので、
LP内でしっかり他のサービスと差別化したいときには、
PASBECONAを使ってみてください。
9. CREAMの法則
CREAMの法則は、論理的に読者を納得させ、安心感と信頼性で行動を促す構成です。
心理的な圧や煽りではなく、冷静な判断材料と信頼性によって背中を押すため、
知的層・法人向け・BtoB・教育系・健康系に適しています。
構成は以下の通り。
Credibility(信頼性の提示)
Reason(理由)
Example(具体例)
Action(行動)
Motivate(動機づけ)
10. BEAFの法則
BEAFの法則は、短い文章の中でも“伝えるべき要素”をしっかり押さえるためのライティング構成です。
特にSNS広告、バナー、LPの見出しなど「瞬時に伝えて行動させたいシーン」に強いのが特徴。
インスタグラムやXといったSNSの中で活用できれば、
大きな成果を上げられるでしょう。
構成は以下の通りです。
・Benefit(利点)
・Evidence(証拠)
・Advantage(優位性)
・Feature(特徴)
迷ったときに使うべき型(テンプレート)
ここまで、10のセールスライティングの型(テンプレート)を紹介しました。
ただ、



「結局どれを使えば良いの?」
となると思います。
セールスライティングの型にも特徴はあり、
適材適所で使わなければ効果は最大化されません。
なので迷ったら、以下を参考に使ってみてください。
初心者におすすめの型
- PASONAの法則:
構成がシンプルかつ感情の流れが自然で、「悩み→解決→提案→行動」まで一気通貫できる。
参考にできるLPも多く、すぐ真似できるのでおすすめです。
- BEAFの法則:
SNS広告や見出しなど、短くまとめる力が身につくのが良い点。
情報の伝え方の基本を習得しやすく、コピーライティングの“筋トレ”にも◎。
- AIDMAの法則:
最も基本的な購買心理モデル。
読者の注意〜行動までの心理段階を体系的に理解できるので、
マーケティングの全体像をつかめる点からもおすすめできます。



初心者はまず「悩み→解決」の流れを習得するのが最短ルート!
高単価・比較検討向け
- QUESTフォーミュラ:
読者の属性を特定し、悩みを丁寧に理解し、論理的に解決策を提示する構成。
信頼重視でBtoBや高単価商品に最適です。
- PASBECONAの法則:
問題提起から証拠、内容、限定オファーまで網羅的に情報を届けられる。
説得力・安心感を与えたいLPに合うテンプレートです。
高単価商品は「納得」と「信頼」の設計が鍵になるので、
心理だけでなく“情報の質”が求められます。
そういった際は上記2つを参考にしてみてください。
共感重視の商品
- PASTORフォーミュラ:
ストーリー性と感情訴求に強く、読者と「同じ悩み」を共有できる型。
自己啓発や人間系コンテンツ(恋愛やビジネス)に最適ですよ
- 新PASONAの法則:
Affinity(共感)から入ることで、「この人は私のことをわかってくれる」と信頼が生まれる型です。
従来のPASONAの法則に比べて柔らかく自然な流れで提案可能な点からも、
広い分野で使える型といえます。



共感されると「他人事→自分ごと」に変わり、読者の心が動きやすくなります
まとめ
セールスライティングにおける「型(テンプレート)」は、
成果を出すための最短ルートです。
今回ご紹介した10のテンプレートは、
どれも実践的かつ再現性のある構成ばかり。
型を知っているだけで、このようなメリットを得られます。


文章の完成度を上げるには、まず型を知ることから。
最初からすべて自分で考えようと思っても、なかなかうまくいきませんからね。
あなたの商品・サービスにぴったりの型を見つけて、
ぜひ実践してみてください。
この記事で紹介したテンプレートが、
あなたの成果を最大化してくれますよ。